ペット可のマンション。ペットを飼っていない人とも快適に暮らすために

分譲や賃貸問わず、ペット可のマンションが増えてきて、一軒家でなくてもペットと一緒の生活がしやすくなりました。

ですが、同時にトラブルも多くなっています。

よくあるのが、「ペットを飼っている人」と「ペットを飼っていない人」の間で起こるトラブルです。
ペット可のマンションというと、どの家庭でもペットを飼っているとイメージするかもしれませんが実際はペットを飼っている人もいればそうでない人もいます。

お互いが気持ちよく過ごすためには、しっかりルールを守り、マンション生活を送ることが大切です。

今回は、ペットと一緒に快適に過ごす為の工夫や、どのようなトラブルが起こる可能性があるのか。またトラブルが起きないようにする注意点などをご紹介します。

共用部分での過ごし方に注意しよう

持ち家のマンションの場合、各住居は専有部分となり、廊下やベランダやロビーなどは共用部分となります。ペットとの生活では、特にこの共用部分での過ごし方に注意しましょう。

共用部分はマンションに住んでいる方全員が共用して使用する場所です。自身だけの場所ではないと念頭に置き、特に慎重に過ごす必要があります。

廊下やロビーを移動する際は、リードをしっかり持ち、離さないようにする、小さい動物であればペット用のキャリーバッグに入れて外出するなどの工夫をしましょう。リードを持つ場合も短くして持ち、ペットが走り出したり、暴れたりしないよう対策をたてると良いでしょう。

ロビーでほかの住人とすれ違う場合やエレベーターをほかの住人と一緒に利用するときにも気を配るようにしましょう。
ペットによっては人見知りをして走り出すことや、逆に人懐っこい場合は住人さんに寄っていくこともあるかもしれません。それを快く思う方もいれば、よく思わない方もいる。という事を頭に置いておきましょう。

トラブル回避のためにも、共用部分を通行する際や利用する際は注意しましょう。

ベランダで放し飼いは危険

ベランダをほかの部屋の住居者さんが利用することはまずありませんが、共用部分であることを忘れてはいけません。

家の中だけでは退屈するだろうと、ペットがベランダへ自由に行き来できるようにする方もいるでしょう。しかしベランダに放し飼いにしていると、ベランダを走り回ったり、鳴いたり、糞をすることが考えられます。走り回ってホコリをたてて隣人に迷惑をかけたり、鳴いて騒音になったり、糞が下に落下してトラブルになる恐れがあるので注意しましょう。

ベランダへ出る際は飼い主も一緒に出るようにするなど、ペットだけでベランダへ行き来できないよう工夫することが大切です。
もともと犬や猫などは夜行性の生き物ですのです。特に夜など寝静まっている時間帯は、鳴き声が響くので夜間は室内で過ごすようにし、ご近所とトラブルにならないようにしましょう。

ベランダは地震や火事などが起こり、玄関から非難ができないときに使用することがあります。
隣に住んでいる方が避難壁を破る可能性もあるので、ペット用品を避難壁のそばに置く、ケージを置くといった行為は避けましょう。
小さい動物であれば、避難壁のすき間から隣のベランダに侵入することができますし、1階部分など避難壁がなく、柵などで仕切りがされている場合も間をすり抜けることがあります。人間は通れない穴やすき間でも、ペットは簡単に出入りができでしまうので、ベランダでの放し飼いはトラブルの元といえるでしょう。

廊下で物を置いたりペットを放す際に気を付けること

玄関から門の間、もしくは玄関を出てすぐの場所にケージを置いてペットを飼育される人もいるようですが、廊下部分は共用部分にあたるため、玄関の外でペットを飼育しないようにしてください。

廊下を通行する他の住人さん、また他の方が飼っているペットとトラブルになることがあります。
廊下に置いてあるペットを見て、興奮して威嚇することもあるでしょう。そうすると鳴き声が響いて、マンションに住む多くの方に迷惑をかけます。

またケージ内で飼育していると、ケージ内で排せつし、臭いが廊下を漂うことがあります。悪臭もペット可マンションではよくあるトラブルの原因なので配慮が必要です。

そのほか、ペット用品を廊下に置かないようにしましょう。通行の妨げになることや、これも臭いがしてトラブルになることがあります。
ペットやゲージと同様に自宅内でしっかり管理し、ご近所トラブルを避けましょう。

マンション内に汚れを持ち込まないようにしよう

ペットとお散歩をし、帰ってきたときに足が汚れていないか確認しましょう。雨の日の翌日に散歩したときや、公園で遊んだときなど汚れていることが多々あります。

マンションによっては、ロビーに入る前にペットの足を拭けるようウェットティッシュが用意されていることがありますが、用意されていないマンションであればウェットティッシュやタオルなど、足や体をきれいにできるものを持ち歩くようにし、汚れている場合には綺麗に拭いてからマンション内に入るようにし、マンション内を汚さないように心がけましょう。

汚れたまま歩いてしまうと、ロビーや廊下などペットの足跡が付き、ほかの住人さんからクレームになることがあります。

共用部分で排せつしたときは

廊下やロビー、ベランダなどで、ペットが排せつしてしまうことがあります。その場合は綺麗に取り除いて、可能であれば水を流しきれいな状態に戻しましょう。散歩に行くときと同様、マンション内の共用部分も注意し清潔に保つことが大切です。

飼育が可能なペットを事前に確認しよう

ペット可のマンションだからといって、どんなペットも飼ってよいということではありません。
各マンションによって、飼ってもよいペットが定められていることがほとんどです。

犬や猫であれば可能、小型のペットであれば可能などマンションごとにルールがあります。
マンションを購入する前や借りる前に、どんなペットであれば飼育可能なのか確認しましょう。

専有部分で気を付けたいこと

専有部分でも気を付けることがあります。
室内での鳴き声は共用部分と比べて響きにくいですが、必ずしも隣近所に聞こえないということではありません。
特に夜間は響きやすいので、できる限り鳴き声が響かないよう注意しましょう。鳴き声が気になる場合は、先に防音性について確認することをおすすめします。防音性に優れているマンションの方が、隣近所に鳴き声が響きにくいです。

また、遊んでいるときにペットが壁に穴を空けてしまうことがあります。
持ち家の場合でも、賃貸の場合でも穴が空いた際はすぐに対応しましょう。
小さい動物の場合、穴から侵入してどこかに行ってしまう可能性もありますし、最悪、隣近所のお宅に穴を空けて侵入するかもしれません。
建物の寿命を短くするきっかけにもなるので十分注意しましょう。

まとめ

ペット可のマンションだからといって、放し飼いをしたり、ベランダで自由にさせたり、部屋以外で走り回らせたりしてよいわけではありません。
特に共用部分で自由にさせているとトラブルにつながりかねませんので、マナーやルールを守り、周りの住人に気を遣い、ペットとの生活を楽しみましょう。

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