【屋根編】なぜ安い?なぜ高い?リフォームの料金差にはこんな理由がある!

屋根は定期的なリフォームが必要

屋根は普段生活しているだけでは見えにくく、傷み具合や劣化状況が分かりにくい部分です。

しかし、屋根がしっかりしていなければ雨風から守れないばかりか、耐震性や耐火性をはじめ、住宅そのものの耐久性や寿命にも影響を及ぼします。

屋根の素材や塗料の種類によって、リフォームが必要となるスパンは異なりますが、屋根が常に良い状態であるよう、定期的に屋根塗装を行って塗装面の機能を保ち、経年劣化に応じて屋根の部材自体の交換リフォームを行っていかなければなりません。

複数見積もりをとって検討してみよう

初めての屋根塗装や費用を少しでも抑えたいと考えるなら、複数の業者から見積もりをとるのがおすすめです。

なぜなら、業者によって費用に大きな差が出ることがあるからです。

しかしなぜ、同じ場所を同じようにリフォームするのに費用に大きな違いが出るのでしょうか。

それにはいくつか要因が考えられますが、代表的なものは「使用する塗料や資材の品質の差」「仕入れ力の差」「工法や工程の違い」「人件費や事務経費の違い」といったものです。

それぞれ詳しく説明していきましょう。

使用する塗料や資材の品質の差

使用する塗料や資材を高品質なものを使っていれば、安い塗料や資材を使うより見積もりの費用は高くなるのが一般的です。

もっとも、素人には塗料や資材の品質の違いを見分けることは中々できません。

そのため、見積書で塗料の費用を業者ごとに見比べて、かなり違うと感じたら、それぞれの業者になぜこの費用なのか確認をとってみましょう。

〇〇というメーカーの△△という品質のいい塗料を使っているという説明を受けるのか、知名度ないメーカーの低品質な塗料を使っているのか、確認できると安心です。

メーカー名や塗料の商品名が分かれば、今の時代はネットで検索ができ、素人レベルでも良し悪しや価格相場を確認することが可能です。

塗料の品質と耐久性

塗料には種類があり、品質や機能性、耐久性が高くなるほど費用も高くなります。

屋根をしっかりと守り、耐久性を高めリフォーム頻度を抑えてトータル費用を抑えるのか、それとも目先の費用優先で品質の低い安い塗料を使い、頻繁にリフォームを重ねていくのか、選択する塗料の種類にも気を配るようにしましょう。

遮熱塗料

従来からよく使われてきた機能的にシンプルな塗料で、耐久年数は8年~12年と現在主流となっている塗料の中では短めで、費用も安価です。

屋根に照射される太陽熱を遮断する作用があり、夏場の暑さなどを適度に抑えることが可能です。

耐久性は長くないので、短期のスパンで再塗装が必要となってきます。

そのたびにリフォームする手間がかかるのと、費用もその都度発生するので、トータルコストは高くなってしまう場合があります。

とにかく1回だけ安い費用で屋根塗装を実施したい方や、近い将来に家屋の解体の予定や売却予定がある場合などに選ぶといいかもしれません。

断熱塗料

耐久年数は15年~20年と長い高品質な塗料なので、その分費用も高めです。

1回あたりのコストは高くなりますが、再塗装までのスパンを長くできるので、長い目で見るとトータルコストが抑えられます。

夏は熱を通しにくく冬は室内の熱を逃がさないというのが断熱塗料の特徴です。エアコン効率を高める作用も期待できるので、光熱費を抑えられるというメリットも期待できます。

頻繁に屋根塗装をしたくない方や省エネ対策を実施して環境貢献したい方におすすめです。

シリコン塗料

現在の屋根塗装のスタンダード的な存在の塗料であり、耐久年数は10年~15年ほどです。

かつてスタンダードであったアクリル系や遮熱性能だけのシンプルな塗料に比べると耐久性も長いです。

これに対して、高性能でより耐久性にも優れたフッ素塗料などに比べると耐久性が短くなるので、費用面でも利用しやすく、よく選ばれている塗料で、コストパフォーマンスに優れています。

ラジカル制御形塗料

新たに開発され、市場に出回るようになって間もない注目の塗料です。

ラジカルとは塗料に含まれる白色顔料が太陽光を吸収して生じる物質で、塗膜を劣化させる原因になります。名前の通り、それを制御してくれる塗料です。

耐久年数は12~15年ですが、塗膜の劣化を防ぎ、美しい色やツヤなどを持続しやすいのが魅力です。

仕入れ力の差

同じ塗料を使っていても、仕入れ力の違いによって費用面で差が出ることがあります。

たとえば、個人で最近始めたばかりの業者だと、仕入れ力がなく、ほぼ定価で買うしかないケースもあるでしょう。

一方、小さな業者であっても、古くからやっている、実績が多いという場合、卸売業者やメーカーなど信頼関係があり、より安く仕入れることができる場合もあります。

工法や工程の違い

屋根塗装の工法や工程がどれだけ丁寧かによって、技術料や工賃に差が出てきます。

「価格が安い業者=質が悪い」とは言い切れませんし、逆に「高めの金額を支払ったのに結果があんまりだった」ということもあるかもしれません。

そうならない為にもこれまでの実績や口コミによる評価などを調べることも大切です。

しっかりと作業して高品質な仕上がりが期待できる業者では、下地処理を丁寧に行うとともに、重ね塗りをするなどで耐久性を高めてくれます。
使用する塗料の量も増えるわけですから、塗料の費用もかさみますが、塗料の使用料を抑えて耐久性が低く、機能性が発揮できない作業を安く行われるより、しっかり塗料を塗り重ねて手間暇をかけ、耐久性を高めてる方が安心なのではないでしょうか。

その時点では高いと感じても、耐久性が長くなる分、次のリフォームまで時間が長くなります。

そうなれば長い目で見た時に、トータルコストが抑えられるのです。

人件費や事務経費の違い

職人の人件費や事務所の維持費などの経費も、工賃などの工程に影響を与えます。

自社の職人のみで、小さな事務所を運営しているといった場合には工賃は安めです。

一方、自らは作業ができない営業担当者を雇っていたり、職人は全てアウトソーシングであったり、下請け業者を使っている場合には人件費が高くなり、手数料などの中間マージンが発生するので工賃などが高めになってしまうのです。

まとめ

屋根の耐久性を維持し、雨漏りなどを防いで住宅の寿命を延ばしていく為には、定期的なリフォームが必要です。

もっとも、屋根塗装の費用は業者によっても差が出るほか、同じ業者でも費用の異なる複数のプランが提案されることがあります。

見積もりの内訳をよく確認し、なぜ違いが出るのかを理解してから納得のいく屋根塗装を行いましょう。

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