【ユニットバス編】なぜ安い?なぜ高い?リフォームの料金差にはこんな理由がある!

ユニットバスのリフォームをするにあたって、近隣の工務店やチラシで見つけたリフォーム業者、ネットなどを利用して複数業者から見積もりを取り寄せたら、料金が全く違って悩んでしまったという経験はありませんか?

中には同じようなオーダーで見積もりを出したつもりが、数十万円から倍近い差が出たという話もあります。

いったい、どうして業者によって差が出るのか、差が出やすいポイントを確認していきましょう。

どのメーカーのどのモデルを入れるのか

ユニットバスのリフォームで最も費用を占めるのは、ユニットバスのシステム本体です。

大手トップメーカーを中心にした提案が多いですが、同じメーカーでも機能やグレードが異なります。

自分で最初から商品を選択して見積もりをしてもらうケースは少なく、およその希望から業者が選んで提案をしてくれたり、業者おすすめのモデルなどで見積もりをしてもらいます。
そのメーカーのどのモデルを入れるかによって見積もりは異なりますので、同じレベルで業者の料金を比較したい場合にはメーカーやモデルまで併せて確認する必要があります。

メーカーや卸売業者を通じたディスカウント力

同じメーカーの同じモデルを使えば、そんなに料金に差が出ないのではと思われるかもしれません。
ですが、同じユニットバスを選んでも、業者によって提示価格が大幅に異なることは少なくないのです。大手の業者にかかわらず、地元の小さな工務店などであっても、値引きは可能です。

これはメーカーや卸売り業者との取引関係や交渉力によって生じる違いです。

たとえば、大手の業者であれば、一度に大量に仕入れたり、年間の取引数が多かったりすることから仕入れ時にボリュームディスカウントや値引きをしてもらうことができます。
一方、小さな業者であっても、長年の取引実績があったり、営業担当者と親しくしていたりすると、1ユニット仕入れるだけでも大幅な値引きを受けられ、それをユーザーに還元してくれるケースがあるのです。

つまり、同じユニットバスを選んだとしても、業者の交渉力やディスカウント力、取引実績などによって料金に差が出るので注意が必要です。

中間マージンは発生していないか

次に注意したいのが、工事費の部分です。

既存の浴室の解体費用や電気工事や水道、ガス管などの配管工事、内装費用や取り付け費用などの工事費をチェックしていきましょう。

他と比べて高い、低いと感じたら、そこにはアウトソーシングにより中間マージンが発生している可能性や、逆に全て自社施工で工事費が抑えられている可能性があります。

工事費の金額に差があり過ぎて気になった際には、施工業者が誰になるのか確認をしてみましょう。

たとえば、「地元の小さな業者だから、きっと全て自社施工に違いない」「大手業者に頼むから全て下請け業者に任せて中間マージンが発生しているに違いない」などと思いこんではいけません。
小さな業者だからこそ、全ての作業を自社の職人だけではカバーできず、工程ごとに付き合いのある業者や一人親方などに依頼して、取りまとめ役や仕入れだけを担当していることもしばしばです。

工事費の差が生じる理由とともに、納得して任せられるかを精査したうえで依頼する業者を選びましょう。

広告宣伝費用などのコストをカットしているか

自社施工同士なのに差があったり、アウトソーシングしているのに安いといった場合には、その差は何処から出ているのでしょう。

ユニットバス以外の資材の仕入れコストや事務所の運営費、抱えている人材の人件費などの運営コストを抑えているといった企業努力のほか、特に影響が出やすいのが広告宣伝費用や営業費用です。
テレビCMはもちろんですが、地域の情報誌や新聞の折り込み広告、DMなどを利用すれば、相応のコストが発生します。

また、職人とは別に営業専門のスタッフを雇って、個別に訪問営業などをさせれば、やはり人件費がかかってきます。

この点、宣伝広告もほとんど行わず、営業スタッフも雇わず、地域での信頼や業者間での紹介や利用客からの紹介や口コミをメインにして実績を伸ばしているところは、営業関連のコストを抑えられる分、工事費なども安くできるのです。

近年では営業所や営業スタッフを置かず、余計な広告宣伝も行わずにネットによる見積もり依頼などをメインにすることで、より低コストでのリフォームを提供している業者も増えてきました。

なお、営業スタッフを置かず、職人自らがプランニングや提案などを行う方が、プランと現場作業との食い違いも生まれにくく安心できます。

機能はどうなっているか

ここからはユニットバスを選ぶ際の細かな違いによっても、料金差が生じる点を確認していきましょう。

比べる際には浴槽のサイズや機能などにも、目を配る必要があります。
同じ業者で価格の異なる複数のプランを提示してくれた場合、浴槽の機能や付属設備のグレードなどに差が生じていることがあるからです。

浴槽のサイズはメーカー統一基準として100×140cm、110×150cm、110×160cm、120×160cmというサイズ展開になっています。

浴室の奥行や幅によって置けるサイズは異なりますが、最大サイズが置ける広さがあれば、どれを選ぶことも可能です。

最大サイズで提案を受けるのか、それとも1つ下のサイズで提案を受けるのかでも、もちろん価格に差が出ます。

また、浴槽の機能として給湯専用、追い焚き式のオートまたはフルオート、高音水供給式などのタイプがあります。どのタイプかによっても価格に差が出るので、機能の特徴などをしっかり理解して選ぶようにしましょう。

付属設備がプラスされているか

見積もりの中にユニットバス本体と工事費などのシンプルな内容のみが盛り込まれているのか、オプション設備なども含まれているかも踏まえて、比較するようにしましょう。

欲しい設備が入っているか、逆に不要な設備が含まれていないかも確認が必要です。

浴室暖房乾燥機は絶対に欲しいという方、浴室テレビやミストサウナが欲しいという方もいれば、オプションは必要ないという方もいます。

また、お風呂のフタやシャワー設備の機能、タオル掛けやミラー、収納棚などの有無やグレードなどもチェックする必要があります。

最も安いと思った見積書が、実は当然に設置されるものと思っていた付属設備が含まれておらず、後から追加費用が加算されて予算オーバーなどにならないように気を付けましょう。

まとめ

以上、ユニットバスのリフォームで業者によって見積もりが違う理由についてご紹介しました。

業者がどのようなメーカーを取り扱い、どのような工程で見積もりを発注しているかによって見積もり金額は大きく変わってきます。

1つの業者にこだわりすぎて、予算オーバーになってしまうことのないよう、なるべく複数の業者さんに見積もり依頼することがおすすめです。

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