マンション?戸建て?どちらを選ぶ?それぞれのデメリットを比較してみよう

マイホーム選びで悩んだら

マンションにするか、戸建てにするかを迷った場合、多くの方はメリットばかりを比べてしまいがちです。

しかし、メリットばかりで比べていると、結局いずれにも魅力を感じてしまいどちらも捨てきれなくなってしまいます。

そんな場合は、デメリットから比べてみてはいかがでしょうか?
もちろんいい面も大切ですが、悪い面を知ることで、ご家族に合った方を選びやすくなるかもしれません。

【マンション・戸建てのメリットについての記事も以前に公開しているのでこちらからどうぞ 😀 】

マンションのデメリット

では、マンション購入時や暮らしていく中でのデメリットについて考えていきましょう。

購入前に見ることができない

マンションは完成前に契約をするので、完成まで待っていては完売してしまいます。
モデルルームでは全モデルが用意されることはほぼなく、代表的な間取りや最も価格が高いモデルのみとなっていて、買いたい物件のイメージが付きにくいこともあります。
モデルルームはお洒落なインテリアが配置されているので、イメージ買いをしてしまう方も少なくありません。
実際の完成物件に入ってみて、「イメージと違った」「思ったより狭い」などとならないように気を付けましょう。

管理費や修繕積立金の支払いが毎月かかる

「現在の家賃より住宅ローンの返済額の方が安くなる」といった営業トークで、マンションの購入を決めてしまう方も少なくありません。
ですが、マンションでは住宅ローンの返済のほか、毎月、管理費や修繕積立金の支払いが必要です。毎月、数万円単位でかかってくるものなので、予め、毎月の出費として盛り込んでおかなくてはなりません。
もし、支払いが滞れば最悪の場合、マンション管理組合から裁判を起こされ、退去を余儀なくされることもあります。

住まい方に制約がある

マンションはあくまで共同住宅ですので、他の住人と気持ちよく暮らしていくためのルールが設けられます。
マンション管理組合を通じて決めるマンション管理規約がありますが、購入前からディベロッパーなどがひな型を作っています。
ゴミの出し方などの生活ルールをはじめ、ペットの飼育の可否、事務所利用や営業目的利用の可否、民泊運営の可否などが定められているので、事前によく確認しなくてはなりません。
「愛犬がいるのにペット禁止だった」「自宅サロンを営業したかったのに禁止だった」など、多額の投資をしたのに目的を達せられないという自体にならないよう気を付けましょう。

災害時のリスク

マンションは耐火性や耐震性が高いのが基本ですが、やはり、共同住宅の性質上、マンション内で火災が発生すれば煙が充満したり、避難を余儀なくされたりするリスクがあります。また、地震の際にはエレベーターが止まってしまうのもリスクです。

タワーマンションの最上階だけでなく、仮に5階のフロアであっても、日頃エレベーターを使っている方にとっては不便ですし、高齢者や妊婦さん、小さなお子様なども避難に困るリスクがあります。

通勤・通学ラッシュがある

通勤・通学時のラッシュは電車やバスだけでなく、マンションの中で既に始まっています。
ファミリー世帯が多い大規模マンションはもちろん、都心部のワンルームマンションでも起こり得ることです。
直ぐに下に降りたいのにエレベーターが来ない、上で止まったまま降りてこない、下に下がったまま昇ってこない、一瞬のタイミングで通過された、急いでいるのに各階で止まるなど朝からイライラがたまるかもしれません。

マイカーが持ちにくい

地方や駅から離れたマンションでは、全戸に無料駐車場付きといったケースもありますが、都心部や敷地が狭いマンションでは、駐車場の数が少なく、有料になるうえ抽選や先着順になったりします。
マイカーをお持ちの場合、マンションから離れた場所で駐車場を探さなければなりません。駐車場代もかかるうえ、管理や利用の不便が生じます。

駐輪場代がかかる

マンションで自転車やバイクなどを保有する場合、指定の駐輪場に停めなくてはなりません。
有料であることが多く、月額料金は数百円程度としても家族4人分の自転車にバイクも停めるとなれば、5台分の料金が毎月必要になります。

管理組合の役員をしなければならないことがある

マンション管理組合では理事会を組織して、マンションの管理やルールについて相談をしたり、取り決めを行います。
小規模なマンションであっても、理事、副理事、会計や書記、監査など5名程度の選出が毎年求められるのが基本です。
成り手が少ない場合、一度引き受けてしまうと延々と理事をさせられてしまうケースや逆に持ち回り制で余儀なく順番が回ってくるケースもあります。

自由にリフォームできない

マンションにはマンション管理規約による制約と構造上の制約があり、自分の思うようにリフォームを行うのが難しい場合があります。

戸建てのデメリット

では、戸建てのデメリットとはどんなものがあるでしょうか。

土地が高く建築制限がある場合も

土地と住宅は別に購入する必要があり、まずは土地選びから始めなくてはなりません。
場所選びで迷うほか、価格も気になるうえ、建築制限もしっかり確認しておかないと、希望の住宅が建てられない場合があります。

業者の選択が難しい

マンションにはある程度のブランドやシリーズがありますが、戸建てで自由設計となれば、業者選びが悩ましいのが問題です。
どの業者なら、より希望と予算に合った設計と建築ができるのか判断に迫られます。

ご近所関係や町内会などが煩わしい

マンションにはマンション内部の関係がありますが、戸建ての場合は地域とのかかわりが重要になります。
地域の風習や文化に馴染む必要性、自治会や町内会、子供会などへの参加や行事などの手伝いも必要になります。

冬場が寒い場合も

従来工法の木造住宅の場合、鉄筋コンクリート造のマンションに比べ、気密性や断熱性に劣り、冬場のヒートショック対策などが不可欠になります。

バリアフリーに対応していない

全ての部屋や設備がワンフロアに納まるフラットなマンションに比べ、2階建てや3階建てとなると、高齢になるほど上の階へ上がるのが億劫になります。
また、設計上、玄関や部屋と廊下の堺に段差が生じやすいので、将来を考えて予めバリアフリー設計にするなどの工夫も必要です。

庭の管理が面倒


庭に憧れて一戸建てを持つ方も多いですが、庭の管理が意外に大変です。
植木の剪定や枯れ葉の掃除、芝生の管理などが必要になり、植木屋や造園業者に依頼すれば毎年のようにコストも発生します。

自分でメンテナンス計画や費用計画を立てなくてはならない

マンションの場合には長期修繕計画に基づき、修繕積立金の積み立てが計画的に行われ、実行されますが、戸建ての場合はメンテナンスやリフォームの計画やそのための費用は自分で計画的に準備しなくてはなりません。
しっかり行っていかないと、家が傷んだり、長く住めなくなったりする要因となるので、しっかり自己管理する必要があります。

まとめ

以上、悩んだ時に知っておきたいマンションと戸建て、それぞれのデメリットについてご紹介しました。

メリットだけでなく、デメリットを中心に確認していくことによって、より自分に合ったマイホーム選びがしやすくなるかもしれません。ぜひ、この記事を参考にして、マンションと戸建てどちらが良いのか改めて検討してみて下さい。

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