「ハウスメーカーと工務店」家を建てるならどちらを選ぶ?

憧れのマイホームづくりを依頼するなら

一戸建てを新築するうえでハウスメーカーと工務店、どちらにするか悩まれる方も多いと思います。

それぞれの特徴とメリットやデメリットを知ることでどちらが自分や家族に合った、そして自分の理想の家に仕上げてくれるのかが見えてくるかもしれません。

見つけやすいのはハウスメーカー

マイホームを新築するとき、どの業者に依頼するべきかを比較検討することからスタートするのが一般的です。

そうなると、ハウスメーカーはテレビCMなどで見かける業者などを中心に、知名度の高い業者をネットで検索することができるので、見つけやすいでしょう。これに対して工務店は建てたい地域を営業エリアにしている業者を探す必要があります。

工務店+地域名などで検索できますが、全ての工務店がサイトを持っているわけではありません。
地域で実績があり、腕が良いと評判の工務店であっても、業者の規模や経営者の考え方などにより、そもそもサイトを持っていないケースがあります。

普段ネットを頻繁に使っている方にとっては、公式サイトがない業者は不安に感じるかもしれませんし、そもそもネットでの検索にヒットしなければその業者を知ることさえもできません。

しかし、評価が高く、安心できる地元の工務店も沢山あるので、それを検討の段階で除外してしまうのはもったいないでしょう。工務店を選択肢に入れたいときにはネットだけではなく、地域のことに詳しい方に相談して、評判のよい工務店を教えてもらうのも一つの方法です。

どんな住宅ができるかを事前リサーチする段階での違い

マイホーム建築を依頼する業者を選ぶにあたっては、どんな構造のどんなデザインの住宅が建てられるのか、サンプル画像や過去の建築実例、パンフレットなどを通じて確認したいところです。

ハウスメーカーの場合、公式サイトで一押しのモデル住宅が紹介されていたり、過去の建築事例も豊富に紹介されているほか、家づくりのための実例集やコンセプト住宅ごとのパンフレットも用意されていて、すぐに誰でも入手することが可能です。

これに対して工務店の場合、規模によって事前に得られる情報が異なってきます。

公式サイトに過去の実例集が掲載されているケースもありますが、そもそも公式サイトがない場合もあるからです。

また、ハウスメーカーでは地域ごとに住宅展示場が用意されていて、実際にモデルハウスを見て回ることが可能です。そのためどんな家を建てられるのかのイメージが持ちやすいメリットがあります。

一方、工務店は住宅展示場を持っているケースはほとんどありません。

その代わりとして、工務店の店主自らの自宅を公開しているケースや実際に建てたお客様の許可を得て完成見学会や建築後の住宅の見学会が実施されることもあります。こうした準備がない場合は、近所や知り合いで気になる工務店で家を建てた人がいないかをリサーチして見せてもらうしかありません。

相談段階での違い

契約を締結する前などの相談や見積もりの依頼などの段階で、工務店は職人自らが対応してくれる場合がほとんどです。

多くは棟梁や社長と呼ばれる代表自らが対応してくれるので、人となりを信頼しての依頼ができ、相談段階とそれ以降の認識のズレなども起こりにくいメリットがあります。

これに対してハウスメーカーの場合、営業スタッフと設計スタッフ、建築工事のスタッフがそれぞれ分業体制なので、全体がどれだけ連携してくれるかが問題です。

たとえば、営業スタッフができると言っていたことが、設計段階ではできないと言われる場合や設計段階でこうしてくれるといったことが現場にうまく伝わらないといったねじれが起こるリスクがあります。

工事の違い

建築工事を担当するのは、ハウスメーカーの場合、下請け業者であるといった話をよく聞くかもしれません。
有名なハウスメーカーに依頼したつもりが、実際は地域の工務店などが工事を請け負っているといったケースも少なくありません。

一方、工務店なら全て自社の職人のみで行うのかというと、必ずしもそうではありません。

家づくりはとても多くの工程があり、それぞれの専門職人が必要です。

工務店でも、設計や骨組みなどの大工仕事は自社の職人が対応するものの、内装工事や外装工事、造園や足場組みなど、それぞれの専門家の下請け業者や個人の職人を使っていることがほとんどです。

とはいえ、代表が技術や経験を認めた懇意にしている職人が基本で、1日の作業の最初と最後や中間でも作業内容のチェックや出来栄えのチェックなどをしてくれるので安心できます。

費用面の違い

ハウスメーカーは価格が高く、工務店は安いというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ハウスメーカーは全国レベルで建築を請け負えるので、資材の仕入れや同じモデルの建材を一気に製作できるスケールメリットがあります。そのため、資材や建材、住宅設備などを低コストで入手できるため、本来なら価格も安く抑えられるはずです。

ですが、テレビCMや新聞広告、雑誌広告などを出す莫大な広告宣伝料を投資しているほか、住宅展示場の運営やパンフレットの製作費用、職人とは別の営業スタッフや事務スタッフの人件費もかかり、下請け業者に依頼するための中間マージン、ハウスメーカーとしてのブランド料などさまざまな費用がかかるので、住宅の価格に上乗せされ高くなりがちです。

一方、地元の工務店は宣伝広告費も最小限で、中にはほぼ行っていないケースもあります。

営業スタッフや事務スタッフもなく、代表と数人の職人のみで運営されるので、費用を抑えた建築が可能です。

実績が高い業者は住宅設備なども低コストで仕入れられるルートを持ち、ハウスメーカーの割引にも負けていません。

まとめ

ハウスメーカーは標準モデルがあり、住宅展示場での事前確認ができるメリットがあります。ただし、資材調達力がある一方でブランド料がかかり費用が高くなる可能性もあります。

工務店は見つけにくい、比較しにくい点があるものの、職人自らが最初から対応してくれ、こだわりの設計での建築が目指せ、費用的にも抑えられます。

もちろん、それぞれのハウスメーカーや工務店によって特徴は様々なので、一度色々と比較してみることをオススメします。

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