【水回り編】なぜ安い?なぜ高い?リフォームの料金差にはこんな理由がある!

業者によって見積もりに違いが出る理由とは

キッチンやバスルーム、洗面所やトイレのリフォームをするにあたって、業者のホームページで料金例を確認したり、複数の業者から見積もりをとった際、だいぶ料金に差が出たという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

水回りのリフォームは15年から20年に一度のサイクルで必要になり、一度にすべての場所を行うのではなく、キッチン、バスルームと分けて行っていくご家庭も多いです。

今後また訪れるリフォームの機会に備え、なぜ見積もり料金に差が生じるのか、その理由を探っていきましょう。

設備の種類やグレードの違い

料金が違うと、安いほど品質が悪いのではないかとか、工事人の経験が浅いのかも・・・と思ってしまったりするかもしれません。
かといって料金が高いほどレベルが高い業者なのか?と言われればそうでもありません。業者の技術レベルや仕上がりに遜色がないとしても、料金に差が出ることはよくあります。
高い理由は大手のブランド力があるからと考える方もいれば、利益を取り過ぎているのかもと考える方もいらっしゃるでしょう。

水周りのリフォームにおいて、一番費用を占めるのは住宅設備です。

キッチンであれば、システムキッチン設備やキャビネット、シンク、バスルームであればユニットバス本体や浴槽、洗面所なら洗面台、トイレなら便器や便座が当たります。

こうした住宅設備はメーカーによる差だけでなく、メーカーの中でも様々なモデルやグレードのものがあります。

どれを選んで見積もりをしてもらったのかはもちろんですが、最初に提案を受ける場合には業者側でおすすめのモデルや標準的なモデルで提案をしてくることも多いので、業者が自社のスタンダードとして何をセレクトしているのかで、見積もり金額に差が生じてしまうのです。

設備の選び方で変わる料金

同じ業者で同じメーカーの設備を選ぶ場合でも、最新モデルや機能が豊富なほど値段は高くなっていきます。

「この機能が絶対に欲しい」「これは外せない」という希望がある方なら、その希望に沿ったものの中から、予算と擦り合わせながら提案を受けるのがおすすめです。

一方、「最低限の機能があればいい」「機能性は高い方がいいけれど最新モデルでなくてもいい」と思えば、グレードやモデルを落とすことで料金を下げることができます。

よくホームページで、うちは格安でトップメーカーの設備が入りますと宣伝している業者も多くありますが、その場合どんなモデルやグレードのものを提案しているのか、よくチェックしてみましょう。

格安と謳っているものほど、1つ前のモデルであったり、シンプルな機能のものをプランニングしていたりすることが多いです。

もっとも、それがいけないのではなく、最新モデルだからいいというわけでもありません。

たとえば、車を買う場合、今のモデルは十分に性能がよく、人気の車種であっても、新しいモデルが発売されると、現行モデルの値段が下がったりします。これと同じで住宅設備においても、最新モデルが出れば、現行モデルやそれより古いモデルの価格は下がります。

だからといって、設備の性能や品質が落ちたわけではありません。むしろ、最新過ぎる方が値段は高いわりに使い勝手が悪いとか、上手く使いこなせないこともよくあります。そう考えれば、業者が最新モデルではなく、1つ前のモデルを提案して安さを強調したとしても悪いことではありません。

リフォームを依頼する方がそのモデルのグレードや性能、使い勝手などに納得すれば、安くなったモデルを導入することほどお得なことはないでしょう。

業者の仕入れ力で差が出る値引き額

どのモデルやグレードのものを重点的に仕入れているかも違いがありますが、業者の仕入れ力にも注目したいところです。

たとえば、業者によっておすすめのモデルで提案をしてくるところもある一方、メーカーの最新カタログなどを渡されて、自分たちで好きなものを選ぶ方式の場合もあります。

リフォームする場所のサイズなどを予め測り、「そのサイズに合うモデルはこの範囲だから、この中からどれがいいか選んで下さい」といった形です。

その中には機能や性能の違いで、数万円から数十万円の差が出る場合もあります。

自分が選んだモデルやグレードの差で料金に差が出るのは致し方ないところですが、差が出るのはそこからなのです。

カタログにはメーカー希望価格、いわゆる定価が表示されているのが一般的です。リフォームを検討されている方は、それを参考に予算の範囲で選ぶことでしょう。

1つに選定して業者に伝えた後、改めて見積もり表が出されます。その際、定価でそのままの金額が表示されている業者もあるかもしれませんが、多くの業者では定価より安い金額が表記されているのです。そのうえで値引き額や、仕入れ額などと記載されていることもあります。

もっとも、定価からどのくらいの値引きをしてもらえるかは、業者次第です。

値引きは古いモデルだけでなく、最新モデルであっても、業者によって値引きができる力があり、ここにも業者によって同じグレードのプランでも料金に差が出る理由があります。

仕入れ力や交渉力によって違いが生まれる

では、なぜこのような差が出るのでしょうか。

1つは、業者の規模や年間の取り扱い数といった規模の違いがあります。

同じ住宅設備を一度に大量に仕入れるのであれば、メーカーや卸売り業者もディスカウントしますので、単価が安くなり、最新モデルであっても、お得な価格でユーザーに提供ができます。

もう1つは長年の実績や取引関係、交渉力などの差です。

小さな業者であっても、最新モデルで驚くほどの値引きをしてくれる業者もあります。

何世代にもわたって続いてきた業者であったり、1代目であっても長年の実績があり、メーカーや卸売り業者との信頼関係や太いパイプを持っている場合には、いちいち交渉しなくても当たり前のように安く仕入れられる関係が構築されていたりします。

また、メーカーの営業担当者との馴染みがあって、ひと声かけるだけで大幅値引きが受けられるケースもしばしばです。

さらにユーザーと業者の関係も1つあり、何度も頼んでいる得意客であると、他のお客様よりディスカウント幅をつけてくれたり、メーカーや卸売り業者に交渉をしてくれたりすることも少なくありません。

人件費が違う

水回りリフォームにおいては、一番大きな金額を占める住宅設備の選び方や仕入れ力やディスカウント力で料金に差が出るわけですが、それ以外の要素としては人件費があります。

この部分は工賃の差として反映されやすいです。

全工程が自社の職人で行うのか、アウトソーシングをして中間マージンが発生するかで違いが生まれるほか、営業マンが別にいるのか、職人や社長が直接、営業までこなすのかで人件費が大きく変わり、工賃に差を生み出します。

まとめ

以上、水回りリフォームで業者によって見積もり金額に差が出る理由についてご紹介しました。

業者がどのような設備を選び、どのように運営コストを抑えているかなどで見積もり金額は変わってきます。

同じレベルの業者であっても設備の種類やグレードの違い、仕入れ方によって差が生じることがありますので、上記のチェックポイントを参考にして、なるべく複数の業者さんに見積もり依頼することをおすすめします。

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