蓄電池とは?
近年、省エネ住宅が注目されていますが、その中で蓄電池を導入するご家庭も増えてきています。
蓄電池とは電気を貯めておいて、必要なときに使うことができ、特に太陽光発電システムと組み合わせることでより大きな力を発揮することができます。
災害時など停電したときに活用できる
省エネだけでなく台風や地震などの自然災害で停電してしまったときに、非常用電力として蓄電池を使用することができます。
照明としてはもちろん、テレビやラジオを使うための電力として、また携帯電話やスマートフォンを充電することもできるのでとても役立ちます。
災害時に電気を使用できるというのは蓄電池最大のメリットと言えるでしょう。
蓄電池に向いている電気プラン
電気プランには時間別電灯契約をはじめ、時間帯によって電気料金が異なるプランがあります。
オール電化を導入している家庭では、時間帯によって電気料金が異なるプランに加入しており、深夜が1番安くなっています。夜や夕方や朝がその次に安く、日中が一番高いという仕組みです。
蓄電池は、時間帯によって電気料金が異なるプランを選択している家庭には特におすすめで、1番電気代が安い深夜の時間帯に蓄電池に充電しておいて、日中電気を使うときは蓄電池に貯めている電気を使用することで電気代を節約できます。
太陽光発電システムとあわせて導入する
蓄電池を導入されているご家庭の場合、太陽光発電システムを設置されているところが多いです。
太陽光発電システムは、発電した電力を貯めておくことはできません。なのでその時使いきれなかった電気は売電し、発電できない間の電気は電力会社から買うことになります。
しかし、蓄電池を導入すると太陽光発電システムで発電した電気を貯めておくことができるので、その電気を発電できない時間帯に使うことが可能になり、電力会社から電気を買う必要がなくなるのです。
太陽光発電システムで発電した電気は、10年間の固定買取制度(FIT制度)があり、10年間は保証された価格で電力会社に買取してもらえます。ですが、その10年間の固定買取制度が終了後、東京電力では8.5円/kWh、関西電力では8円/kWh、四国電力では7円/kWhと発表されており、各電力会社とも買取単価が大幅に下がります。しかし蓄電池があれば、発電して余った電気を蓄電池に貯めておいて使用することができるので、蓄電池を導入することで太陽光発電システムも活かされてくるのです。
太陽発電システムを導入したけれども、蓄電池を導入していないというご家庭は、10年間の固定買取期間が終わるまでに蓄電池を一度検討されてみてはいかがでしょうか。2009年11月以前に太陽光発電システムを導入されたご家庭は、今年(2019年)の11月で固定買取期間が終了するので(固定買取制度【FIT制度】が開始されたのが2009年11月の為)、特に検討することをおススメします。
パワーコンディショナーについて
以前に太陽光発電システムを導入したものの、経年劣化でパワーコンディショナーの買い換え時期に迫っているというご家庭にも蓄電池がおすすめです。
パワーコンディショナーと蓄電池が一体型になったものがあり、太陽光発電システムと蓄電池の両方を使用できると注目されています。
一体型のためスペースを取らず、一般家庭などスペースに限りがある場所でも設置でき、また、パワーコンディショナーの性能が年々上がってきていることから今まで使用していたパワーコンディショナーよりも性能が良く、発電効率が上がり、さらに蓄電池としても使えるのが魅力です。
容量を考えて選ぼう
蓄電池は電気を無限に貯められるわけではありません。
家庭用の蓄電池はポータブル式や小型の製品と比べて容量は大きいですが、それでも貯められる量に限りがあります。
家庭用蓄電池の容量は製品によってさまざまで、4.4kWhから大きいものですと12kWhと幅広くあり、容量が大きいものほど、価格も上がるので予算にあわせて検討しましょう。
大体1日にどれぐらい電気を使用しているか計算し蓄電池の容量を決める方法もありますので、導入する際は業者に相談し、各家庭に見合った製品を提案してもらいましょう。
寿命があります
寿命はメーカーによって異なりますが、10年保証と定めているところが多く10年を超えてきたら、そろそろ交換時期と考えましょう。
ある程度の充電回数を超えたら交換時期ですよ。というのが商品ごとに定められていて、3,000回から10,000回など、メーカーまたは商品によってばらつきがあります。毎日頻繁に使用する場合はよく確認した上で、寿命が長い製品を選びましょう。
また、取りつけをするために工事費用や設置費用がかかりますので、複数メーカー、複数商品の見積もりを取り、トータルして魅力だと感じる蓄電池を選びましょう。
まとめ
省エネ住宅だけでなく災害対策にも蓄電池は大きな力を発揮してくれます。
太陽光発電とあわせて使用するなど、効率よく使用する方法があるので上手に取り入れていきましょう。
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